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「勝つケースから学ぶ」ことと、「負けたケースから学ぶ」ことの有効度の差は習熟度に依存するのか?


最近気になっていることです。(僕の中に現時点で答えないです)


僕は趣味で Apex Legends というPCゲームをやっています。ゲームのプレイスキル向上にはどのようなフィードバックが有効なのかみたいなところに興味を持っているのですが、自分のプレイを振り返るときって2パターンあるなと思いました。

一つが、「勝ったケース、うまくいったケース」を振り返り、なぜうまくいったかを分析・振り返りすること。「ここうまくいったよね!次も頑張ろう!」という振り返り方ですかね。

もう一つが、「負けたケース、うまくいかなかったケース」を振り返り、なぜうまくいかなかったかを分析・振り返りすること。「ここはこうだったからうまくいかなかった、次は気をつけよう」などという振り返り方でしょうか。

もちろんどちらも大事ですが、これって習熟度によってどちらが大事か変わってきそうな気がします。初心者の場合はうまくいかないことが多いから、「うまくいったケース」に対してポジティブなフィードバックを送ったほうが有効な気がしますし、熟練者の場合は逆に大抵のことがそれなりに出来るから、「うまくいかなかったケース」に対して指摘をしてあげると有効な気がします。

例えば Apex Legends の熟練者に対して、普通にやっていつもどおりキルを取れたシーンや、普通に勝った試合の映像をフィードバックされても、そこまで得られるものがないかもしれません。(成功体験として記憶しておくことが大事になるケースもあるかもしれませんが)

習熟度とフィードバック方法の関係性について文献とかないのかな。もう少し関係性についての理解を言語化してみたいです。あるゲームのリプレイ映像を見せるシステムを作って、「うまくいったリプレイを見せる場合」と「うまくいかなかったリプレイを見せる場合」を比較してどちらがスキル向上の効率が高いかを比較してる実験とかないのだろうか。


大学サッカーをやっていた弟にこの話題をぶつけて雑談してみました。

サッカーはすごく複雑で、プロのレベルでも基礎練習が重要な要素とされるくらいに難しい競技であるため、そもそも基礎スキル向上が超重要で、「うまくいかなかったケースを個別で見て振り返る」みたいなことは大学レベルでも優先度MAXではないらしい。もちろんやるけど…やっぱり基礎練習と、やりたい姿を毎回共有することが大事だよね、みたいな感じでした。

話をしていて面白かったのが、映像の振り返りをして良いシーンと悪いシーンを抽出するとき、チームスポーツだと立場によって見え方が変わってくることに注意しなければいけないという点。

弟の選手時代は、各ポジションのキーマンが90分の試合映像を通しで見て、それそれが良いシーンと悪いシーンのタイムスタンプを作成してからぶつけて共有し、まとめるという方法で振り返りの映像を作成していたようです。

もう少し個人で解決して、複雑度の低いesportsだとどうなるのでしょうね。やっぱり僕がやっている Apex Legends とかで実際に検証してみると面白そうですよね。