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報告:大学院に進学します

2022年4月から東京大学大学院 学際情報学府 学際情報学専攻 総合分析情報学コースというところに進学することが決まりました。


来年の4月から東京大学大学院 学際情報学府 学際情報学専攻 総合分析情報学コースというところに進学することが決まりました。 本コースの細かい話などは公式サイトに任せるとして、事の経緯などを書いてみます。

なぜ大学院進学を選んだのか

就職か、進学か、それとも他の選択肢か。かなり悩みはしたんですが、最終的に進学を選びました。 経緯はこんな感じ。

  • 自分の中で満足できるレベルの専門性が習得できていない(さらに、もう少し頑張れば習得できそうな気もする)
  • 「私はこれをした」という何かが欲しい。研究なら成果がフォーマットとして分かりやすい
  • もっと教養の海に溺れていたい
  • というかぶっちゃけキャリアが何も見えてない

書き出してみると少しネガティブな気もしますが、大学院での2年間はかなり楽しみですし、なんとなく進学したという訳ではありません。 後ほど書きますが、就活して内定もいただいたうえで、最後まで就職か進学か悩みました。

大学院入試対策について

第一志望の総合分析情報学コースの自分の年の入試は、筆記試験がなく、実質書類(主に研究計画書)と面接だけの試験であったため、それぞれを重点的に対策しました。 筆記試験がないというのは少し特殊かもしれません。コロナ禍だから?

英語試験

まず求められるのが英語試験の成績です。 東大にしては珍しく、TOEFLだけでなくTOEICのスコアも利用することができます。 私は3月にTOEICを受験し、865点のスコアを獲得しました。 大学院入試においてTOEICのスコアがマイナスに響くことはあまりなかったように思います。

研究計画書

次に研究計画書について。 A4で5ページのフォーマットに従い、自分が大学院で行う予定の研究計画について書きます。 論文のResult以外のセクションを書いていくイメージで書いていくのが良いと思います。

私は6000字程度の比較的コンパクトな分量に収めましたが、 「その研究計画のどこに新規性があり、どういう根拠で実現可能と考えられ、どのような価値があるのか」 を明確にすることを意識しました。 どれだけ自分がその研究計画についてリサーチを出来ているかが評価されるのではないかと考えているので、参考文献のセクションは自ら用意して追記しました。 友人に読んでもらってフィードバックをもらいつつ仕上げました。 卒論の指導教員に読んでもらえるのであればそうするのがベストだと思います。

  • その研究アイデアは「誰の」「どんな課題に」「どのように」アプローチしているのか
  • 着目した課題についての社会的背景と先行研究、個人的な思い(なぜそのテーマを選んだ?)
  • その研究アイデアによってどのようなことが実現されるのか、具体例
  • なぜその手法を採用するのか、他のアプローチはなぜダメなのか(先行研究あるなら出す)
  • 提案手法は技術的に実現可能なのか
  • どのような順序、スケジュールで研究を進めていくのか
  • 研究アイデアはどのように評価するのか、どのような指標が達成されれば成功とみなせるのか

以上のようなポイントを意識していました。

口述試験(面接)

一次試験である書類審査を突破したら、次は口述試験が待っています。 私の年度はZoomで試験が実施され、事前に与えられた課題について7分の発表を行い、次に7分の質疑応答がありました。 発表はスライドを利用することが出来るため、課題に答えつつ自分の提出した研究計画の内容にも関連づけ、実質的に研究計画のプレゼンをしました。 質疑応答は第一志望の教員からの愛のある質問がほとんどで、適度な緊張感の中でものびのびと会話することができました。

口述試験の1週間後に合格発表通知を受け、数ヶ月続いたストレスから開放され、目の前の卒論に集中できる状態となりました。

就活について

大学院入試で不合格になる可能性も十分に考えられるため、就活も並行して進めていました。 コンサル職でありがたいことに内定をいただいたのですが、最終的には大学院進学を選びました(実は両立の方向性をずっと相談していたのですが、最終的に内定先の偉い人にダメだと言われたので就職は辞めました)。

就活については、ESや面接をしっかり対策して、第三者に見てもらって何度も練習することが大事だと思います。 質問に適切かつ簡潔に答えられているか(ここ大事&意外とできてない)、自分のアピールしたい点を一貫性を持って伝えられているか、ロジカルに考えている感があるか、などを他人に見てもらいながら練習するとよいです。 スクリプトを書いて推敲を繰り返すのがオススメです。

今後について

とりあえず、まずは卒業研究を急ピッチで進めるとともに、残りの単位を取得して大学を卒業できるように頑張ります。 4月からは大学院生として、今進めている研究の続きに取り組みながら、技術を学び、手を動かしながら広く深く考えられる人間になれるよう努力します。

院試と卒業研究と就活を同時に進めるのはかなり難しく、当時やっていたアルバイトをすべて辞めてしまいました。 ということでとてもお金に困っています。だれかバイト・案件を紹介してください。 16日が誕生日でしたがまだ誕生日プレゼントも間に合いますよ…