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コラッツ予想を眺める

コラッツ予想の可視化をしてみました。

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夜更かししてしまったので、ツイッターでコラッツ予想について見かけた際に遊んで眺めた様子をメモしておきます。眺めるだけで特に示唆や気付きはありません。

コラッツ予想というのは、どんな正の整数も次のルールに従って値を更新していくとやがて1になるというもの。凄くシンプルなのに、まだ証明はされていないらしい。

f(n)={n/2nが偶数3n+1nが奇数f(n) = \left\{ \begin{array}{ll} n/2 & n\text{が偶数} \\ 3n+1 & n\text{が奇数} \end{array} \right.

気になる方はコラッツの問題 - Wikipediaを参照してください。

こういうのはプログラムで書くと色々と遊べて楽しい。

def collatz(x: int) -> int:
    if x % 2 == 0:
        return x // 2
    else:
        return 3 * x + 1

例えば、コラッツの式で更新をして、何ステップで1に到達するかを数えてみます。

def collatz_count(n: int) -> int:
    """nから始まって何回のステップで1に到達するかを数える"""
    count: int = 0
    while n != 1:
        n = collatz(n)
        count += 1
    return count

これを1〜500くらいで動かしてプロットしてみると

import matplotlib.pyplot as plt
plt.style.use("ggplot")

n_max: int = 500

collatz_count_list: list = [collatz_count(i) for i in range(1, n_max+1)]

plt.figure(figsize=(16,8))
plt.plot(collatz_count_list)
plt.xlabel("n")
plt.ylabel("collatz_count(n)")
plt.title(f"collatz_count: n=1,...,{n_max}")
plt.show()
規則性、なさそ〜〜
規則性、なさそ〜〜

流石に折れ線だとグッチャグチャなので scatter でプロットします。

なんかきれい
なんかきれい
コラッツ模様とでも呼べそうなパターンが現れてきました
コラッツ模様とでも呼べそうなパターンが現れてきました

DTMの打ち込み画面みたいなの出てきたな。 リズムに変換したら聴けなくも無かったりするんでしょうか。

1から10000くらいまで動かして、ステップ数が最大のものは何になるか計算してみます。

import numpy as np

n_max: int = 10000
collatz_count_list: list = [collatz_count(i) for i in range(1, n_max+1)]

print(f"max count: {np.max(collatz_count_list)}, n: {np.argmax(collatz_count_list)+1}")

実行結果は max count: 261, n: 6171 ということで、1から10000までの整数は全部261ステップ以内で1に到達するということですね。

そこで試しに n=6171 でのステップごとの値の変化をプロットして、1に近づいていく様子を観察してみます。

def collatz_history(n: int) -> list:
    result: list = [n]
    while result[-1] != 1:
        result.append(collatz(result[-1]))
    return result

n_start = 6171

plt.figure(figsize=(16,8))
plt.plot(collatz_history(n_start))
plt.xlabel("step")
plt.title(f"collatz_history: start={n_start}")
plt.show()
いったんバカでかくなったあと一気に小さくなって、そこから1に行くまでには時間かかってますね
いったんバカでかくなったあと一気に小さくなって、そこから1に行くまでには時間かかってますね

一旦1e+6くらいまでデカくなってますね。具体的にどんなクソデカ整数が現れるかを見てみます。

def collatz_max_val(n: int) -> int:
    """コラッツ更新中の最大値を返す"""
    res = n
    while n != 1:
        n = collatz(n)
        res = max(res, n)
    return res

collatz_max_val(6171)  # 975400

これを使って、コラッツ中(造語)に一番でかい整数を叩き出す初期値を探してみます。

n_max: int = 100

collatz_max_val_list: list = [collatz_max_val(i) for i in range(1, n_max+1)]

plt.figure(figsize=(16,8))
plt.plot(collatz_max_val_list)
plt.xlabel("n")
plt.ylabel("collatz_max_val(n)")
plt.title(f"collatz_max_val: n=1,...,{n_max}")
plt.show()
ときどきでかい値が出てくる
ときどきでかい値が出てくる

もっと n_max を大きくしてみましょう。

オーダーを大きくするたびに桁違いにデカいやつがいくつか現れていますね。


他の数字からスタートするとどんな形になるか観察するために、ランダムにでかい整数を引っ張ってきます。

n_starts = [np.random.randint(1e+9) for _ in range(5)]

for n_start in n_starts:
    plt.figure(figsize=(16,8))
    plt.plot(collatz_history(n_start))
    plt.xlabel("step")
    plt.title(f"collatz_history: start={n_start}")
    plt.show()

全部クソデカ整数ですが、842592789なんかは挙動が大人しく、少ないステップ数で1に到達していますね。

う〜ん、色々やってみたけどやっぱりよく分からん。 受験生のころもコラッツ問題の計算式を紙にいろいろ計算したり、逆に1から辿ってみたりして遊んでいた記憶があるのだけど、なにか発見があるわけでも無かったんですよね。

なんかいい眺め方あったら教えてください。